【7月6日 AFP】フランス中部ルドラ(Le Dorat)で4日、同国初開催となる「羊毛刈り世界選手権(World Sheep Shearing Championships)」が開幕した。4日間にわたって、各国の毛刈り名人がしのぎを削る。

 遠くはノルウェー、日本、クック諸島など34か国から集まった323人の参加者は、機械を使う手法や伝統的なはさみを使う手法など、それぞれのカテゴリーの優勝をかけて激闘を繰り広げる。全参加者のうち、女性はわずか2人。

 ルドラでは最高気温34度の暑さが数日間続くと予想されており、会場に用意された5000匹の羊は毛刈り職人たちに感謝するに違いない。

 人口1800人のルドラで、羊の毛刈りの世界大会が開催されるのは今回が初めてだが、2013年には国内大会と6か国が参加する国際大会が開催されたこともある。

 この大会は最高の毛刈り職人を決めるだけでなく、羊毛が採取されて製品になるまでの過程についての知識の普及も目的としている。

 主催団体のトップはフランス産羊毛について、「90%が中国に送られ、洗浄・加工される」「構造のために需要があまりない」と説明した上で、「高品質な天然素材として売り込んでいきたい」と意気込みを語った。

 ルドラ産羊毛をPRするため、7ヘクタールほどの会場にはウエディングドレスからズボンまで、約100種類の羊毛製品が展示されている。(c)AFP