【7月6日 AFP】コンゴ民主共和国の保健省は5日、同国東部で昨年8月にエボラ出血熱の流行が発生して以降の死者が1600人を超えたと明らかにした。北東部のウガンダ国境近くでも、新たに死者が報告されたという。

 同省によると、4日までに確認された感染者は2382人に上り、うち1606人が死亡。また、同省報道官はAFPに対し、ウガンダ国境に接するイトゥリ(Ituri)州のアリワラ(Ariwara)で1日に感染が確認された患者が、その後に死亡したと述べた。

 死亡したのは隣接する北キブ(North Kivu)州の女性。この女性の子ども5人もエボラウイルスに感染し、うち2人がすでに死亡していた。保健省によれば、女性はエボラ対策チームから逃れるためにイトゥリ州に移動していた。

 一連のエボラ出血熱の流行では、ウガンダでも先月2人が死亡した。この2人は、コンゴ民主共和国東部でエボラウイルスに感染した親戚を埋葬した後、帰国していた。

 現在の流行は、2014年から2016年までリベリア、ギニア、シエラレオネで発生した感染拡大で1万1300人余りが死亡して以降、記録上最悪の規模となっている。(c)AFP