【7月5日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)は4日、スペイン1部リーグのアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)から23歳のMFロドリゴ(Rodrigo Hernandez Cascante)を獲得したと発表した。

 シティと5年契約を結んだロドリゴは、今回の移籍を決断する上でジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督から学べるということが非常に重要だったと述べた。

 ロドリゴの移籍は、7000万ユーロ(約85億円)の契約解除金が支払われたことをアトレティコが発表した翌日に明らかになった。

 また、7000万ユーロという移籍金額は、昨年レスター・シティ(Leicester City)からリヤド・マフレズ(Riyad Mahrez)を獲得した際に要したと報じられる6000万ポンド(約81億円)を抜き、シティの最高記録となった。

 昨季、史上初めてイングランドで国内3冠を達成したシティに加入したロドリゴは、「新シーズンでは、過去2シーズンと同等かそれ以上の成功を収められるよう願っている」とコメントした。

「僕にとっては絶好の機会だ。どのポジションにも有能な選手がいる素晴らしいチームだ。ペップ(グアルディオラ監督の愛称)は世界最高の監督だと思っているし、移籍を決めたのは彼の存在が理由だ」

「僕にとって重要だ。一人の選手として学び、成長したい。僕は十分に若く、やるべきことがたくさんある。ここで彼の指導を受ければ成長するだろう」

 ロドリゴはアトレティコのユースからビジャレアル(Villarreal CF)に渡り、昨夏アトレティコのトップチームに復帰した。しかし、同選手の再獲得に2000万ユーロ(約24億円)しかかからなかったことを考えれば、今回の放出はアトレティコにかなりの利益を約束するものになる。

 昨シーズン、UEFAスーパーカップ(UEFA Super Cup 2018)を制したアトレティコは、リーグ戦でもレアル・マドリード(Real Madrid)を上回る2位でフィニッシュしており、その中でロドリゴは公式戦47試合に出場し3得点をマークした。

 シティは、重要な役割を担っているフェルナンジーニョ(Fernandinho)の後継者をついに獲得した。グアルディオラ監督の下でリーグ連覇を果たしたシティで主力になっているフェルナンジーニョは34歳を迎えており、昨シーズンの終盤はけがに悩まされた。

 中盤の底で落ち着いてボールをさばくというロドリゴのプレースタイルは、グアルディオラ監督が率いていた際にFCバルセロナ(FC Barcelona)でデビューを果たしたセルヒオ・ブスケッツ(Sergio Busquets)と比較されている。

 ロドリゴは「この10年で見れば、僕にとって彼(ブスケッツ)がバルサやスペイン代表で最も優れた守備的MFだと思っている」と続けた。

「ブスケッツがプロデビューした時、僕は小さかったけれど彼のプレーを見ていた。(プレースタイルは)似ているが、僕には他のスキルもある。このチームではフェルナンジーニョからも学ぼうと思っている」

 シティはこの前日にもオランダ1部リーグのPSVアイントホーフェン(PSV Eindhoven)に放出していたDFアンヘリーノ(Angelino)の買い戻しオプションを行使している。(c)AFP