【7月5日 AFP】イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)は4日、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)を退団したGKジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)の復帰を発表した。契約は1年となっている。

 ユベントスでの17シーズンで国内リーグを9回制し、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の決勝に3度出場した41歳のブッフォンは、ヴォイチェフ・シュチェスニー(Wojciech Szczesny)に次ぐ2番手のGKになる見通しとなっている。

 ユベントスは発表の中で「おかえり、ジジ(ブッフォンの愛称)!」と記した。

 2006年のW杯(World Cup)優勝メンバーで、イタリア代表では歴代最多の176試合に出場しているブッフォンは、昨夏PSGに加入し25試合の公式戦でプレー。フランス・スーパーカップ(Trophee des Champions 2018)で勝利し、リーグ1のタイトルも早々に手にしていた。

 昨シーズンのリーグ1制覇はブッフォンにとって10度目のリーグ制覇となり、サッカー界におけるほぼすべてのタイトルでいっぱいになった棚には新たなメダルが加えられた。

 しかし、欧州最大のクラブの一つであるユベントスでキャリアの大半を過ごしながらも、ブッフォンはチャンピオンズリーグで一度も優勝できていない。

 そのため、PSGで初の欧州制覇を成し遂げることが望まれていたが、昨季は決勝トーナメント1回戦での敗退を強いられ、チャンピオンズリーグ優勝という壮大な野心を抱くブッフォンとPSGにとっては不十分なシーズンになっていた。

 PSGは二つの国内カップでも優勝を逃しており、チャンピオンズリーグではマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)との敵地での第1戦に2-0で勝利しながらも、続く第2戦の終盤に物議を醸すPKで失点し、まさかの敗退を喫した。

 ブッフォンはこの一戦で、マーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)の威力のないシュートをロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)のほうに弾くと、ユナイテッドに2点目を決められ、その大逆転に手を貸す重大なミスを犯した。(c)AFP