【7月5日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)は4日、男子ダブルス1回戦が行われ、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)はピエール・ユーグ・エルベール(Pierre-Hugues Herbert、フランス)とのコンビで4-6、6-1、6-4、6-0でマリウス・コピル(Marius Copil、ルーマニア)/ウゴ・アンベール(Ugo Humbert、フランス)組を下し、同大会での復帰戦を白星発進した。

 シングルスの元世界ランク1位で通算2度のウィンブルドン制覇を誇るマレーは、4セットの末に初戦を突破し、「楽しめたのは子どものとき以来だ。ここ数年間は、何も楽しめなくなっていた」とすると、「喜びがよみがえった。このまま股関節の調子が良いことを願っている」とコメントした。

 スコットランド出身のマレーは、ウィンブルドンの男子シングルスに加えて同ダブルスのタイトル獲得を果たせば、1992年のミヒャエル・シュティヒ(Michael Stich、ドイツ)氏以来の快挙となる。

 自身いわく人生を変える手術を乗り越え、2週間前に実戦復帰を果たしたマレーは、ダブルスでは四大大会(グランドスラム)を全て制覇しているユーグ・エルベールとの連携が、試合が進むにつれてなじんでいく様子を見せており、「良かったと思う」と試合を振り返った。

「スタートは(最初のサービスゲームを落として)少し緊張していたけれど、試合が進むにつれて良くなっていった」「(スタジアムの)新しい屋根が閉まっていて、観客の声援もいつもより大きく、最後は本当に良い雰囲気だった」「勝てて最高だ」

 先月のフィーバーツリー選手権(Fever-Tree Championships 2019)では、フェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez、スペイン)と組んだ男子ダブルスで優勝し、まさに夢のようなツアー復帰を果たしたマレーは、今回初めてペアを組むユーグ・エルベールとのプレーは、徐々にかみ合ってきたと明かした。

「難しかったけれど、試合が進むにつれてなじんできたし、お互いのことがもっとうまく読めるようになっていった」「プレーを重ねていくにつれて、互いに最高のリターンが打てるようになり、ネットでも良く動けるようになった」

 今大会ではセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)とのペアで5日夜の混合ダブルスにも登場するマレーは、オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)で行われた2012年ロンドン五輪の混合ダブルスで、銀メダルを獲得した実績がある。(c)AFP