【7月5日 AFP】サッカー元オランダ代表FWで、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に所属していたアリエン・ロッベン(Arjen Robben)が4日、現役を引退すると発表した。

 35歳のロッベンは、オランダの大衆紙テレグラフ(De Telegraaf)に「間違いなく、これまでのキャリアの中で最も難しい決断だった。気持ち的には続けたかったが、体ができないと言った」と話した。

 バイエルンで10シーズンを過ごしたロッベンは、先月30日で契約が満了になっていた。

 ロッベンはオランダ代表として96試合に出場し、37得点をマーク。W杯南アフリカ大会(2010 World Cup)では主力としてチームを準優勝に導き、4年後の2014年大会でもオランダは3位に入った。

 また、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)氏がチェルシー(Chelsea)を率いていた2005年と2006年には、イングランド・プレミアリーグで連覇を果たしており、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)でもリーグ優勝を経験した。

 それでも、ロッベンの活躍が最も思い出されるのはバイエルン時代になるだろう。

 バイエルンで8度のリーグ優勝と5回のドイツカップ(German Cup)制覇に貢献したロッベンは、2013年に欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2012-13)も制しており、同クラブで309試合に出場し144得点を挙げた。

 ロッベンには現役続行のうわさもあったが、プレーを続けることは選択せず、けがに悩まされることが多かったキャリアに幕を下ろすことを決断した。

「今は体調が整っていて、健康体を維持している。他にも好きなスポーツがたくさんあるから、今後もその状態を維持したい」とロッベンは続けた。

 ロッベンはバイエルンでフランク・リベリ(Franck Ribery)と強力な攻撃ユニットを構成し、このコンビは「ロベリ」という異名で知られた。

 ロッベン同様、先月限りでバイエルンを退団することになった36歳のリベリは、ツイッター(Twitter)に「サンキュー、ダンケ(ドイツ語でありがとう)、メルシー(フランス語でありがとう)、ダンケベル(オランダ語でありがとう)、ロッベン」と記した。

「バイエルンにおいて、想像できる限り最高の相棒だった。ロベリが忘れられることは決してない! 君は素晴らしいキャリアを送った。これからはピッチの外での時間を楽しんでほしい」

 ロッベンは、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)との激しい優勝争いを強いられた昨シーズンの後半のほとんどを欠場したが、終盤に復帰。5-1で勝利してバイエルンがリーグ7連覇を決めたフランクフルト(Eintracht Frankfurt)との最終節では、リベリとともにゴールを決めた。(c)AFP