【7月4日 AFP】ミャンマー首都ネピドーの保育園で5月、2歳の女児がレイプされたとみられる事件があり、容疑者が逮捕された。これを受けて市内の保育園が閉鎖され、4日にも7か所で休園措置が継続された。同国では、子どもに対する暴行がまん延しているとの指摘もある。

 被害を受けた女児の父親が先週、捜査について地元メディアに語ったところによると、女児は5月、保育園から帰宅した際に負傷しており、医師らからレイプによるものと告げられたという。

 政府は今週、同園をはじめネピドー市内の複数の保育園を一時閉鎖。社会福祉当局者によると、1日の時点では私立保育園15か所が閉鎖されていたが、その後8か所は再開されたという。

 判事は4日、容疑者が逮捕されたと発表。ただインターネット上では数週間前から、事件に関するうわさが広がり、抗議運動に発展。6日には同国主要都市ヤンゴンで抗議デモが予定され、数百人が参加を表明している。

 スイス・ローザンヌ(Lausanne)に拠点を置くNGO「テールデゾム(Terre des Hommes)」の児童福祉専門家らの話では、ミャンマーの低所得地区では、大半が通報こそされないものの、子どもに対するレイプが「ありふれて」いるという。被害者に着せられる汚名や長引く裁判を避けるため、多くの家族が泣き寝入りする方を選ぶとされる。(c)AFP