【7月4日 AFP】米蒸留酒大手ビームサントリー(Beam Suntory)は3日、ケンタッキー州にある同社貯蔵庫で落雷による火災が発生し、バーボンウイスキー「ジムビーム(Jim Beam)」のたる約4万5000個が焼失したと発表した。

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 ビームサントリーのツイッター(Twitter)への投稿によると、被害に遭った倉庫に貯蔵されていたのはジムビームのマッシュビル(レシピ)を用いて熟成中の比較的年数の若いウイスキー。火災の原因は落雷とみられ、人的被害はないという。

 同社はケンタッキー州各地に所有する倉庫に約330万たるのウイスキーを貯蔵しており、バーボン好きにとって安心なことに、流通への影響はなさそうだ。「焼失したウイスキーの熟成年数からみて、この火災がジムビームの流通に影響を及ぼすことはないだろう」と同社は述べている。

 ジムビームは、ケンタッキー州の家族経営の蒸留所で造られたウイスキーが起源。銘柄を所有する米蒸留酒大手ビーム(Beam Inc)を、2014年にサントリーホールディングス(Suntory Holdings)が、日本企業による外国企業の買収としては最大規模となる160億ドル(現在のレートで約1兆7200億円)で買収した。(c)AFP