【7月4日 AFP】米航空機大手ボーイング(Boeing)の737MAX型機2機が相次いで墜落した問題で、同社は3日、犠牲者346人の遺族や被害を受けた地域に対し1億ドル(約108億円)を支払うと発表した。

 ボーイングはこの金額を、数年に及び行われる「初期投資」と説明。各国政府や非政府組織と協力し、「苦難と生活に対する費用」の援助の他、エチオピア航空(Ethiopian Airlines)機とライオン航空(Lion Air)機の墜落事故の被害を受けた地域の経済発展を支援するとしている。

 ボーイングは犠牲者遺族から多数の訴訟を起こされており、遺族の一部は記者会見を行ったり、事故調査のための議会公聴会に出席したりしている。

 3月にエチオピア航空機が墜落事故を起こして以降、737MAX型機は世界各国で運航が停止されており、運航再開のめどはたっていない。

 1億ドルは737MAX型機の主力モデル数種の定価より少ない額だ。ボーイングはまた、墜落事故で被害を受けた遺族や地域に対する寄付を同社従業員から募り、それと同等の額を会社から上乗せして寄付すると表明した。(c)AFP/John BIERS