【7月3日 AFP】犬や猫向けのグレインフリー(穀物不使用)ペットフードの需要が近年、急増している。安価なトウモロコシ、コムギ、オオムギなどの混ぜ物を多く含む餌よりも健康的だと考える飼い主が増えているためだ。

 だが、米食品医薬品局(FDA)は6月27日、マメ科植物の含有量が多いグレインフリーの餌と、イヌ科およびネコ科動物の致死性心疾患である拡張型心筋症(DCM)が関連している可能性があるとの調査結果を発表した。2018年から開始された調査はまだ完了しておらず、継続されるという。

 FDAは、2014年1月1日~2018年4月30日にDCMの発症が報告された犬の症例560件を調べ、最も頻繁に与えられていた16のペットフードブランドを特定した。560件の症例のうち、119件が死に至っていた。

 調査をしたDCMの症例の90%以上で、グレインフリーの餌が与えられていた。また、その93%の餌に主成分としてエンドウマメやレンズマメが含まれていた。

 心筋の深刻な病気であるDCMは、心臓を膨張させ、血液を送り出すのを困難にし、心臓弁の漏れを引き起こす。これにより、うっ血性心不全として知られる胸水と腹水の貯留が起き、死に至る恐れがある。早期発見と適切な治療、食事の改善を行うことができれば、症状を改善できる可能性がある。

 DCMは希少疾患ではないとみなされているが、遺伝的にDCMを起こしやすいわけではない比較的小型の犬で症例が急増していることがきっかけとなり、FDAは調査を開始した。

 グレインフリーの餌の何がDCMと関連しているかについては、まだ完全には明らかになっていない。

 だが、少なくともタウリンと呼ばれるアミノ酸の不足と部分的に関連している可能性がある。医学的治療、餌の変更、タウリンを補うことで症状が改善した犬もいたが、餌の変更と獣医師の診療だけで効果を示す犬もいた。

 FDAは、グレインフリーフードを変更することは推奨していないが、飼い主は自分のペットにどのような餌が合っているのかかかりつけの獣医師に忠告を求めるよう勧めている。(c)AFP