【7月3日 AFP】インド経済の中心地ムンバイで2日未明に発生した擁壁崩落事故の死者は、2日夜までに22人になった。PTI通信が報じた。ムンバイと周辺地区はここ10年で最悪規模のモンスーンによる集中豪雨に見舞われている。

 地元の災害管理当局者は、ムンバイ市内のスラム地区で発生したこの事故で多数の負傷者も出ていると発表した。

 崩落事故の発生時、建物がひしめく沿岸部の都市ムンバイ一帯は2日連続の大雨に見舞われ、市街地の機能は事実上まひ状態となっていた。

 当局は2日を休日にすると宣言し、すべての住民に家屋内にとどまるよう勧告した。学校や大学は休校となり、空港では100便以上が欠航または行き先の変更を余儀なくされた。

 ムンバイのチャトラパティ・シバジ・マハラジ空港(Chhatrapati Shivaji Maharaj International Airport)では1日夜、格安航空会社スパイスジェット(SpiceJet)の旅客機が着陸中に滑走路から外れる事故があった。乗客乗員167人にけがはなかった。

 映像は、現場で救助に当たる救急隊員や医師ら。2日撮影。(c)AFP/Peter HUTCHISON