【7月3日 AFP】米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が2日、誤解を招く恐れのあるがんの代替療法の情報が交流サイト(SNS)最大手のフェイスブック(Facebook)と動画投稿サイトのユーチューブ(YouTube)に氾濫していると報じたことを受け、フェイスブックとユーチューブは同日、そうした情報の拡散を防ぐ対策を取っていると明らかにした。

 フェイスブックは、「誇張した、またはセンセーショナルな健康関連の主張」と、そのような主張に基づいて商品を売ろうとするアカウントを減らすため、投稿のランク付けのアルゴリズムを修正したと明らかにした。ユーチューブも独自に同様の対応策を取っていると述べた。

 WSJは2日、独自調査に基づいた記事を掲載し、重曹を注射してがんを治すといった偽情報がフェイスブックやユーチューブに氾濫していると報じた。この記事によると、WSJの独自調査を見せられたフェイスブックとユーチューブは、そのような偽の医療情報の氾濫を防ぐ計画の概要を示したという。

 フェイスブックは、予防接種に反対する団体の投稿など、誤解を招きかねない医療情報の拡散を防ぐ試みの一環として、先月いくつかの修正を行ったことを明らかにした。ユーチューブも、がんの治療関連の情報を探しているユーザーに対して、より信頼できるコンテンツが上位に表示されるようにするなどの対策を取っていると説明した。(c)AFP