リビア移民施設に空爆、44人死亡 国連が非難
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【7月3日 AFP】(更新、写真追加)リビアの首都トリポリ近郊の移民保護施設が2日夜に空爆を受け、国連(UN)によると移民44人が死亡、130人以上が負傷した。国連は戦争犯罪に相当する可能性があると非難している。
アントニオ・グテレス(Antonio Guterres)国連事務総長は空爆を「恐ろしい」ものと非難し、独立調査を要求。国連安全保障理事会(UN Security Council)はリビア情勢に関する緊急会合を開くと発表した。
AFPのカメラマンによると、タジュラ(Tajoura)にある施設の床には物や血まみれの衣服と共に犠牲者の遺体が散乱していた。
これまでのところ空爆の実行を主張する声明は出されていないが、国際的に承認されているリビアの国民合意政府(GNA)は空爆を「凶悪犯罪」と非難し、元国軍将校の実力者であるハリファ・ハフタル(Khalifa Haftar)氏によるものだと断言。
ハフタル氏が率いる軍事組織「リビア国民軍(LNA)」の報道官は3日夜、空爆を実施したのはGNAだとし、GNAがLNAをおとしめる「策略」に及んでいると主張した。(c)AFP/Imed LAMLOUM