【7月3日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)は2日、女子シングルス1回戦が行われ、元世界ランキング1位のマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)は左腕の負傷で途中棄権に終わった。試合後の会見では、涙をこらえながら現役続行への意欲を示している。

 2004年のウィンブルドンを制して一躍世界の注目を浴び、センターコートを魅了したシャラポワは、ポーリン・パーメンティア(Pauline Parmentier、フランス)との1回戦で第2セットにはサービングフォーザマッチを迎えたが、ここを取り切れずに最終セットにもつれ込むと、メディカルタイムアウトも取ったが最終的には棄権を決断した。スコアは6-4、6-7(4-7)、0-5だった。

 32歳のシャラポワは、1月に痛めていた肩の手術を受け、6月のマヨルカ・オープン(Mallorca Open 2019)でおよそ5か月ぶりに復帰したばかりだった。しかし実戦から遠ざかっていたこととは別に、冷酷な事実として、シャラポワは禁止薬物の使用による15か月の出場停止期間が明けて以降、四大大会(グランドスラム)の準々決勝を突破できていない。

 それでも会見では涙をこらえながら「ここにいることを誇りに思う。簡単な道ではない。簡単な道を選ぶのは何か別のことをやるときだけ」「簡単なんかじゃない。これまでも楽な道は選んでこなかったし、テニスに全力で取り組んできた。確かに今はつらいけど、この仕事を愛している。まだ情熱は十分に残っている」とコメントした。(c)AFP/Dave JAMES