【7月3日 AFP】欧州連合(EU)加盟28か国は2日の首脳会議で、EUの最重要ポストである欧州委員会(European Commission)委員長と欧州中央銀行(European Central Bank)総裁に初めて女性を起用することで合意した。

 6月30日夜から3日間にわたり開かれた協議は難航したものの、欧州委員会の委員長にはドイツのウルズラ・フォンデアライエン(Ursula von der Leyen)国防相が指名された。任期は5年。

 現職のジャンクロード・ユンケル(Jean-Claude Juncker)委員長の後任となるフォンデアライエン氏は指名の承認後、気候変動から偽情報、ポピュリズム、英国のEU離脱(ブレグジット、Brexit)までさまざまな課題に直面する委員会を主導することになる。同氏の就任予定日は11月1日で、前日の10月31日は現時点で英国の欧州離脱期限日となっている。

 欧州中央銀行総裁にはフランスの元経済・財務相で2011年から国際通貨基金(IMF)専務理事を務めるクリスティーヌ・ラガルド(Christine Lagarde)氏が選ばれた。

 この他、欧州理事会(European Council)常任議長(EU大統領)にはドナルド・トゥスク(Donald Tusk)氏に代わりベルギーのシャルル・ミシェル(Charles Michel)首相が、外交安全保障上級代表(EU外相)にはフェデリカ・モゲリーニ(Federica Mogherini)氏に代わりスペインのジョセップ・ボレル(Josep Borrell)外相がそれぞれ就任することで加盟国首脳は合意した。(c)AFP/Damon WAKE