【7月2日 AFP】フランスの病院で植物状態となっているバンサン・ランベール(Vincent Lambert)さん(42)に対し、担当医らが2日、最終的な措置として生命維持装置の停止を開始すると明らかにした。

 2008年に交通事故で四肢まひとなったランベールさんをめぐっては、死ぬ権利に関わる問題として大きな物議を醸し、ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王(Pope Francis)もこれに言及した。

 ランベールさんの主治医は家族に電子メールを送信。AFPが入手したこのメールで主治医は、同国の最高裁に当たる破棄院が先月28日に下した判断にのっとり、生命維持装置を取り外し始める意向を家族に伝えている。

 ランベールさんの延命治療を継続するかどうかという問題は、家族だけでなく国中の意見を二分してきた。(c)AFP