【7月2日 AFP】韓国の文在寅(Moon Jae-in)大統領は2日、米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の3度目の会談が、韓国と北朝鮮を隔てる軍事境界線上の板門店(Panmunjom)で実現したことは、「驚くべき想像力」と既存の枠にとらわれない考え方の結果だと称賛した。

 北朝鮮は先週、米朝対話は「(韓国が)口出しする問題ではない」として文政権を厳しくとがめていたが、文氏は今回の米朝会談を受けてトランプ氏と金氏を称賛。「素晴らしい提案と力強い返答は、常識を超える驚異的な想像力」によって実現したと述べ、「従来の外交手法では考えられない」と述べた。

 今回の非武装地帯(DMZ)での劇的な会談は、象徴性に満ちた。公式の共同声明はなかったものの、両首脳は会談後、中断している非核化交渉を再開するために実務者レベルでの協議を継続する意思を表明した。

 これまで長きにわたって北朝鮮政府に働き掛けてきた文大統領は、今回の米朝首脳会談は「敵対関係の終わりと、本格的な平和の時代の始まりを事実上宣言するもの」だと述べた。(c)AFP