【7月2日AFP】2020年米大統領選に向けて先週行われた野党・民主党の初の候補者討論会の後、最有力候補とみられていたジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領への支持率が下落した。米CNNが1日、世論調査の結果を公表した。一方、唯一の黒人女性候補のカマラ・ハリス(Kamala Harris)上院議員の支持率が上昇し、2位に浮上した。

 バラク・オバマ(Barack Obama)前政権で副大統領を務めたバイデン氏は、それでも22%の支持率を獲得。共和党のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領に挑む20人以上の民主党候補の指名争いで首位に立っている。

 討論会では、5月に32%の支持率を獲得していたバイデン氏に対し、黒人女性として史上初の大統領になることを目指すカリフォルニア州選出のハリス議員が、人種差別に関する議題を提起したことがハイライトの一つとなった。ハリス氏の支持率はCNN調査で17%に上昇した。また民主党内進歩派のエリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)上院議員は、15%で3位につけた。

 CNNの調査結果は、米政治専門メディア「ポリティコ(Politico)」と米調査会社「モーニング・コンサルト(Morning Consult)」が6月29日に発表した調査結果にも認められた。これによると、バイデン氏の支持率は38%から33%に下落。ハリス氏は6%から12%に支持率を伸ばし、同じく12%の支持率を得たウォーレン氏と互角との結果が出ている。

 CNNの調査結果では、討論会前には18%だった左派バーニー・サンダース(Bernie Sanders)上院議員の支持率も14%に下がった。しかし、ポリティコ/モーニング・コンサルトの調査では、サンダース氏の支持率は討論会後も変化せず、バイデン氏の後を追い2位を維持した。

 CNNの調査は有権者1613人を対象とし、誤差の範囲は3%。ポリティコ/モーニング・コンサルトの調査は2407人を対象とし、誤差の範囲は2%。(c)AFP