【7月2日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は1日、先週末の米中首脳会談で両国間の貿易戦争の停戦が合意されたことに関し、中国側との貿易協議はすでに再開していると述べた。一方、トランプ氏は中国との貿易合意は「五分五分の取引ではだめだ」と述べ、米側にとって有利なものとする意向を示した。

 両国が1年にわたる貿易戦争の解決に向けた最終合意を目指す中、トランプ氏と中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は29日、20か国・地域(G20)首脳会議(サミット)に合わせて会談。さらなる関税の拡大を見合わせることで一致した。

 またトランプ氏は、米企業に課した中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ、Huawei)への輸出制限を一部緩和することを表明した。

 トランプ氏はホワイトハウス(White House)で1日、貿易交渉はすでに再開したのかと報道陣から問われた際、「もう始まっている。(関係者らは)電話を通じてよく話をしているし、実際に会ってもいる」と述べた。

 一方、同氏は中国の対米貿易黒字の増大に触れ、「彼らは何年も有利な立場にいたのだから、彼らよりもわれわれに有利でなければならない。当然、五分五分の取引ではだめだ。われわれの有利になるよう、ある程度傾斜のある取引でなければならない」とした。(c)AFP