【7月20日 CNS】中国の7省でフィッシング詐欺を繰り返したとして、湖北省(Hubei)遠安県(Yuanan)の公安局は、大学生を含む容疑者9人を逮捕したと発表した。

 公安局によると、この詐欺集団は70年代生まれの夫婦を中心に取り仕切り役の大学生3人を含む合計9人で構成され、偽のネットローンのサイトを作って多くの個人情報を転売したほか、その情報を利用した偽の口座への振り込み詐欺を繰り返していた。3000人分の個人情報の転売で13万元(約206万円)、振り込み詐欺など20件で10万元(約158万円)の被害が明らかになっている。

 遠安県公安局は上部機構から「インターネット清掃2019」(ネット上の非合法及びわいせつ情報やサイトの全国一斉の取り締まり活動)の指令を受け、専門チームを結成。貴州省(Guizhou)や河北省(Hebei)など十数か所の省や市に出向いて3か月にわたる捜査を行った結果、9人が捜査線上に浮上した。

 その後、福建省(Fujian)、広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)、広東省(Guangdong)などで同時に集中捜査を行い、容疑者9人を逮捕。銀行のキャッシュカード54枚、パソコン6台、携帯電話27台などを押収した。(c)CNS/JCM/AFPBB News