【7月2日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)は1日、女子シングルス1回戦が行われ、大会第2シードの大坂なおみ(Naomi Osaka)は6-7(4-7)、2-6でユリア・プチンツェワ(Yulia Putintseva、カザフスタン)に敗れ、通算3度目の四大大会(グランドスラム)優勝の夢が早々についえた。

 ウィンブルドンの女子シングルスで上位2シードまでの選手が初戦敗退を喫したのは、2001年大会でトップシードだったマルチナ・ヒンギス(Martina Hingis)以来。まさかの敗戦を喫した21歳は、試合後の記者会見で「退席してもいい? もう泣きそう」と話し、途中で切り上げた。

 思うようにポイントが取れず、試合中には終始ラケットを見つめたりいじったりするしぐさを見せていた大坂は、先月世界ランク1位から陥落して肩の荷が下りたと話していた。しかし、実力のある相手と対戦したこの日のセンターコートでは、そうした様子はうかがえなかった。

 グランドスラム3連勝を目指した全仏オープンテニス(French Open 2019)では、世界トップとしての重圧でストレスや不安を抱えていたとこぼしていた大坂は、この日は大事な場面で凡ミスを連発して反撃の機会をつかめずに終わり、これからはもっと肩の力を抜く方法を見いだしていく必要があると分析した。

「自分にとっては楽しむことが重要。肩の力を抜いて楽しめるようにしていくことだと思う」「どうにか、その方法が見つかることを望んでいる」

 大坂は自分をどう立ち直らせていくか分からないと言い、今回のような敗戦の受け止め方も学んでいる最中だと付け加えた。また、プチンツェワには2週間前のネーチャーバレー・クラシック(Nature Valley Classic 2019)で敗れていたことも精神的に影響していたと認め、「とても厳しかった」と振り返った。(c)AFP/Pirate IRWIN