【7月1日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP 2019)第8戦オランダGPは30日、TT・サーキット・アッセン(TT Circuit Assen)でMotoGPクラスの決勝が行われ、モンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)のマーベリック・ビニャーレス(Maverick Vinales、スペイン)が快勝で今季初勝利を挙げた。

「スピードの聖堂」とも称されるサーキットで、24歳のビニャーレスは10周以上を残した段階でトップに立つと、そのまま後続を引き離し、最終的にはレプソル・ホンダ(Repsol Honda)の前年王者マルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)に約5秒の差をつけて勝利。自身80戦目で2018年のオーストラリアGP以来となるキャリア通算6勝目を挙げた。

 ビニャーレスはBTスポーツ(BT Sport)に対して「ここは1年間の中でも特に好きなコース」「チームに感謝したいし、みんな最高の仕事をしてくれた。前の勝利からずいぶん時間が空いたから、夢の中にいるみたいだ!」とコメントした。

 優勝を逃したマルケスも、今大会4位だったドゥカティ(Ducati)のアンドレア・ドビツィオーゾ(Andrea Dovizioso、イタリア)との年間ポイント差を44点に広げ、好感触を得て大会を後にしている。

 一方、ポールポジションから出たペトロナス・ヤマハSRT(Petronas Yamaha SRT)のファビオ・クアルタラロ(Fabio Quartararo、フランス)は、マシンに問題が発生したのか3位にとどまり、待望のMotoGPクラス初優勝にはまたしても手が届かなかった。

 ビニャーレスのチームメートであるヤマハのベテラン、バレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi、イタリア)は、序盤にホンダの中上貴晶(Takaaki Nakagami)に接触し、転倒リタイアに終わった。(c)AFP