【7月1日 AFP】熱波により1週間近く高温が続いた欧州西部で6月30日、待ちに待った気温の低下が訪れた一方、国内3か所で大規模な森林火災が起きているスペインでは消防隊が数百人規模で消火活動に当たっている。

　6日にわたる酷暑により、多くの国で大規模火災や汚染が広がった。公式発表によるとフランスで4人、イタリアとスペインでそれぞれ2人が死亡した。

　ドイツでは絶え間ない過酷な暑さが続き、6月の気温としての最高を記録した。同国の気象当局によると、ラインラント・プファルツ（Rhineland-Palatinate）州のバートクロイツナッハ（Bad Kreuznach）で6月30日に国内の6月の気温としては最も高い38.9度を観測。26日に他の2都市で観測された気温38.6度を上回った。

　さらにドイツ北部ハンブルク（Hamburg）の消防当局は、「33度に達した気温の中で行われたハーフマラソンで、多くのランナーが倒れた。24人が治療のためにクリニックに運ばれた」と発表。また中部テューリンゲン（Thuringia）州のゼンマーダー（Soemmerda）で開かれたイベントでは、参加者たちを涼ませるために警察が放水砲を使用した。

　スペイン当局は6月30日、首都マドリード南西部に当たる同国中部で気温上昇による森林火災が発生したことを受け40人に避難勧告を発令し、道路4か所を封鎖。中部トレド（Toledo）近郊で大規模な火災があった一方、当局によると北東部カタルーニャ（Catalonia）では6月26日に発生した火災が鎮火に向かっているという。

　スペインの4か所の気象観測所によると、6月の最高気温は38.8～41.9度を記録した。(c)AFP