【7月1日 AFP】トルコ政府は6月30日、自国民6人がリビアの元国軍将校の実力者ハリファ・ハフタル(Khalifa Haftar)氏の軍事組織に拘束されたと発表した。これに先立ち、トルコ政府はハフタル氏の組織による攻撃に対し報復の用意があると警告していた。

 国連が承認しトルコも支援するリビアの国民合意政府(GNA)との最近の戦闘で支配権を奪われたハフタル氏は、自身の率いる軍事組織「リビア国民軍(LNA)」にトルコの船舶や企業を攻撃するよう命じていた。

 トルコ外務省は声明で「ハフタルと関連のある違法な民兵勢力によるわが国民6人の拘束は、暴力および海賊行為だ。われわれはわが国民の即時解放を要求する」と発表。そうでなければ、ハフタルの軍事組織は「正当な標的」となるだろうと述べた。だが同省は6人が拘束された場所や日時については詳細を明らかにしていない。ある外務省筋はAFPの取材に対し「現段階でこれ以外明らかにできる情報はない」と語っている。

 LNAは6月30日、フェイスブック(Facebook)で首都トリポリにある空港への攻撃で、トルコの無人機(ドローン)1機を撃墜したと述べた。(c)AFP/Raziye AKKOC