【6月30日 AFP】男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は29日、自身が史上最高の選手の一人と評価されているのは、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)やノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)とのライバル関係によるところが大きいと話した。

 現在、フェデラーは四大大会(グランドスラム)歴代最多の20勝を誇り、ナダルが18勝、ジョコビッチが15勝で後を追っている。また2003年にフェデラーがウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)で初のメジャー制覇を果たして以降、この3人が直近のグランドスラム64大会中53大会で優勝している。

 今週開幕のウィンブルドンで9度目の大会制覇を果たし、自身の記録を21勝に更新したいと考えているフェデラーは「こうしたことはそうそうないと思う」「同時期に信じられないようなキャリアを送っている」とコメント。そして、3人でタイトルを奪い合いながらも、「同時にさらなる高みへ引き上げ合ってきた。芝でのラファやハードコートでのノバク、クレーでの僕とかね」と続けた。

 38歳の誕生日を約1か月後に控えるフェデラーは、今年のウィンブルドンで再びトロフィーを掲げることができれば、37歳になってすぐに1972年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament)を制したケン・ローズウォール(Ken Rosewall)氏を抜き、グランドスラムの最年長優勝者となる。

 また、オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)で圧倒的な強さを誇るフェデラーは、ウィンブルドン通算100勝の大台にあと5勝まで迫っている。(c)AFP