【6月30日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)が29日、クリスタルパレス(Crystal Palace)からアーロン・ワン・ビサカ(Aaron Wan-Bissaka)を獲得した。移籍金は5000万ポンド(約68億円)と報じられている。

 ユナイテッドは「アーロン・ワン・ビサカをクリスタルパレスから獲得したことを発表する」「アーロンは5年プラス1年の契約延長オプションが付いた契約にサインした」と発表した。移籍金については、4500万ポンドに追加で500万ポンドを支払う可能性があると報じられており、これはユナイテッドがDFに支払った額としては過去最高となる。

 ワン・ビサカは「信じられない気持ちだし、自分をマンチェスター・ユナイテッドの選手と呼べることを誇りに思う。ごく一部の選手にしか許されない特権だ」とコメントした。

 昨季のプレミアで6位に終わり、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)の出場権を逃したユナイテッドでは、チームの刷新が求められており、契約満了で退団した主将のアントニオ・バレンシア(Antonio Valencia)に代わって長く右SBを任せられる人材は、オレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjaer)監督にとって優先度の高い補強ポイントの一つとなっていた。

 ワン・ビサカはプレミアリーグの出場試合数がまだ42試合と少ない21歳だが、昨シーズンは見事な出来を披露。ユナイテッドでは、チャンピオンシップリーグ(2部)のスウォンジー・シティ(Swansea City)から獲得したダニエル・ジェームズ(Daniel James)に続く、今夏2人目の新戦力となり、チームは近年の高額なスターを優先する補強方針から、英国の若手重視へかじを切っている。

 21歳以下のイングランド代表として、残念な結果に終わったU-21欧州選手権(UEFA EURO U-21 2019)にも出場していたワン・ビサカは、この後短い休暇を挟み、新しいチームメートとともにオーストラリア、シンガポール、中国を回るチームのプレシーズンツアーに帯同する。

 ワン・ビサカは「欧州選手権が終わり、これから少し休むが、監督や新しいチームメートと一緒に、プレシーズンツアーの練習を始める日を楽しみにしている」とコメントした。(c)AFP