ウィンブルドンのシード順は不公平、ナダルがATPに働きかけ求める
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【6月30日 AFP】今週開幕のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)で世界ランキングより下のシードになった男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は29日、同大会のシステムは不公平との見解を示し、男子プロテニス協会(ATP)による大会側への積極的な働きかけが必要だと述べた。
ナダルは現在世界2位につけながら、今大会では8度のウィンブルドン制覇を誇る同3位のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)より一つ下の第3シードになった。ウィンブルドンの主催者が世界ランキング通りではなく、グラスコートでの成績を考慮してシードを決めることに違和感を覚えた理由については、この手法を用いているのが四大大会(グランドスラム)ではウィンブルドンだけだからだと話している。
ナダルは「すべての状況を理解している」と前置きしつつ、ATPがウィンブルドンをランキングポイント2000の大会にしていることから、シード順の決め方についても影響力を持つべきだとして、「これはATPの問題。この大会には2000ポイントがかかっている」「いまは彼ら(ウィンブルドン側)のやりたいようにやらせている状況。その点については理解できない。僕だけでは影響を与えられない」とコメント。
「ウィンブルドンのルールは尊重する」「でもそれを公平だと思うか不公平だと思うかは別の話。個人的には公平でないと思う」と続けた。
また、変則的なシード順がアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)やドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)といった選手のシーズン終盤のランキングに影響が出ることにも懸念を示した。
今年のウィンブルドンでは、昨年のファイナリストであるケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)が第4シードとなった。今季は故障に苦しめられ、現在は世界8位につけているアンダーソンだが、ランキングで自身を上回るズベレフやティエムより上のシードとなっている。
その一方で、自身の批判は大会に対するリスペクトの欠如を意味するものではないとして、「大会にはものすごい敬意を抱いている」「この大会の歴史をリスペクトしているし、彼らが別の観点から見ていることも理解している」「彼らは独自のルールでやりたいんだ」と付け加えた。
2008年と2010年にウィンブルドンを制しているナダルは、今大会の初戦で杉田祐一(Yuichi Sugita)と対戦し、仮に勝利すれば2回戦でニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)と当たる可能性があるタフなドローとなっている。(c)AFP/Pirate IRWIN