【6月29日 AFP】コパ・アメリカ(2019 Copa America)は28日、準々決勝が行われ、前回王者のチリは0-0で迎えたPK戦の末にコロンビアを5-4で退け、準決勝進出を果たした。

 チリは、わずかな差の判定により2度取り消されて90分で勝負をつけることができなかったが、最後はアレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)がPKを決めて勝負を決した。

 チリに試合を支配されたコロンビアは、厳しいビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による判定のおかげで何とか持ちこたえた。

 16分、チリはチャルレス・アランギス(Charles Aranguiz)がネットを揺らしたものの、その手前のプレーでサンチェスがわずかにオフサイドと判定され、ゴールは取り消しとなった。

 さらに70分には今度はアルトゥーロ・ビダル(Arturo Vidal)がファーコーナーに低いシュートを蹴り込んだものの、ギジェルモ・マリパン(Guillermo Maripan)がボールを落とした際にハンドを犯したとされてまたもやノーゴールとなった。

 迎えたPK戦では両チーム4人ずつがキックを成功させた後、コロンビアのウィリアム・テシージョ(William Tesillo)が枠を捉えることができず、サンチェスがヒーローとなった。

 ビダルは「実質的に試合すべてを支配していた。質の高い選手がいるチーム相手に素晴らしい試合だった。2点を挙げたが、残念ながらVARが無効にした。90分での勝利に値していたと思うが、そうはならなかった。それでもPK戦ではなんとか5本を決めて、次のラウンドに進むことができた」とコメントした。

 チリは準決勝で、ウルグアイとペルーの勝者と対戦する。(c)AFP