【6月29日 AFP】人工知能(AI)を利用して女性の写真を裸にできるアプリが、悪用の恐れがあるとしてソーシャルメディア上で多くの批判を浴び、削除された。

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 このアプリ「DeepNude」は、エストニアに拠点を置くという開発者が公開。開発者は、「娯楽」目的で数か月前に立ち上げたが、その需要を「大幅に過小評価」していたと述べた。

 開発者はアプリについて「拡散し、アクセスを制御できなくなるとは考えもしなかった」とツイッター(Twitter)に投稿。「安全措置(ウォーターマーク、透かし)を採用していたが、もし50万人が使用すれば、悪用される可能性は極めて高い。私たちはこうした方法で収入を得たくはない」

 DeepNudeは、実際の映像を巧みに加工し、不正行為や情報操作に利用される恐れのある「ディープフェイク」の技術を使用したもので、無料版と有料版が提供されていた。

 アプリは削除されたが、いくつかのバージョンは使用できる状態で、悪用される恐れがあるとの懸念が上がっている。(c)AFP