【7月5日 AFP】1974年に米ニューヨークの世界貿易センタービル(World Trade Center)のツインタワーを綱渡りしたことで一躍有名になった、フランス出身の綱渡り大道芸人、フィリップ・プティ(Philippe Petit)氏(69)が、米コネティカット州ニューカナーン(New Canaan)にある「グラスハウス(Glass House)」の建築70年を記念して、綱渡りのパフォーマンスを披露した。

「グラスハウス」は有名な建築家フィリップ・ジョンソン(Philip Johnson)氏が70年前にデザインしたガラス張りの家。6月初旬、プティ氏はこの家の屋根にロープをつたわらせ、パフォーマンスを披露した。

「親友に言わせれば、綱渡りを終えた後の僕は、エイリアンとかゾンビみたいな顔になっているんだって」

 きつい体勢でありながらしなやかな動きが求められる綱渡りのパフォーマンス。プティ氏は「年齢が自身の技術を衰えさせることはない」という。今でも1日に3時間、1週間に6日、訓練にいそしんでいる。

「18歳の頃にやっていたことが今もできると思う」「子どもの時よりも70歳になろうとしている今のほうが、才能があると思っている」とプティ氏は話した。映像は8日撮影。(c)AFP/Thomas URBAIN