【6月28日 AFP】生まれた頃からサッカー一筋のリオネル・メッシ・マイエール(Lionel Messi Maier)君の今の夢は、バロンドール(Ballon d'Or)を5回受賞した同姓同名の選手と会うことだ。

 ブラジル・ポルトアレグレ(Porto Alegre)の郊外に生まれ、6歳になるメッシ少年は、アルゼンチン代表が練習を行っている同市内のスタジアムのゲートで母親と一緒に待ちながら、FCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するスーパースター、メッシと言葉を交わせないかと期待していた。

 身に着けているのは、メッシの名前が入ったバルセロナのレプリカユニホームとサッカーシューズ。親子がメッシに会えるチャンスは、もしかしたらこれが最後かもしれない。

 母親は「この子の名前はリオネル・メッシ。この子はサッカーが大好きで、メッシ選手のプレーに本当に憧れている。私たちは彼に敬意を表してこの名前をつけました」と話す。

 母親が「私も夫もサッカーをやるので、私のおなかの中にいる頃からサッカーボールで遊んでいた」と語ったメッシ少年は「メッシ選手のように落ち着いた、特別な才能の持ち主」だそうだが、自らのアイドルと違って左利きではない。それでも、母親から両足が使えるよう指導を受けていて、地元のクラブで選手として成長しているという。

 もっとも、メッシ少年のストーリーの結末は、ハッピーエンドとはいかなかった。スタジアムの外では、スーパースターを一目見ようと他にもブラジル、さらにはアルゼンチンの子供たちが待っていたが、彼らと同様、メッシ少年親子もがっかりした気持ちでその場を後にすることになった。

 映像前半はスタジアムの外で待つも憧れのメッシには会えなかったメッシ少年親子。後半は地元のクラブや自宅で練習するメッシ少年。21、23、25日撮影。(c)AFP