【6月28日 AFP】今年で90回目を迎えるMLBオールスターゲーム2019(90th All-Star Game)の先発選手が27日に発表され、今季の本塁打王争いでトップに立っているミルウォーキー・ブルワーズ(Milwaukee Brewers)のクリスチアン・イエリチ(Christian Yelich)らがメンバーに名を連ねた。

 毎年恒例となっているMLBの夏の祭典は、来月9日にクリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)の本拠地で開催されることになっており、これまでの勝敗はア・リーグが44勝43敗2分でナ・リーグを上回っている。

 今年から選出方法が変わり、先月28日から今月21日まで行われた投票では、内野手の各ポジションでファイナリスト3人が、外野手では三つのポジションでファイナリスト9人が選ばれた。さらにその中から、27日午後までの28時間でファンによる最後のネット投票が行われた。

 投手と控え選手は30日に発表されることになっている。

 ナ・リーグは、今季両リーグを通じて最多の29本塁打を記録している右翼手のイエリチが同リーグで最も多くの票を集め、外野手トップの得票率22.3パーセントを記録。続いて、メジャートップの打率をマークしているロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)のコディ・ベリンジャー(Cody Bellinger)が同21.0パーセントで2位、アトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)のロナルド・アクーニャJr.(Ronald Acuna Jr.)が同15.0パーセントで最後の1枠に入った。

 内野手の各ポジションでトップの得票率を記録した先発メンバーは、捕手がシカゴ・カブス(Chicago Cubs)のウィルソン・コントレラス(Willson Contreras)(44.6パーセント)、一塁手がブレーブスのフレディ・フリーマン(Freddie Freeman)(38.5パーセント)、二塁手がアリゾナ・ダイヤモンドバックス(Arizona Diamondbacks)のケーテル・マルテ(Ketel Marte)(39.2パーセント)、三塁手がコロラド・ロッキーズ(Colorado Rockies)のノーラン・アレナド(Nolan Arenado)(51.9パーセント)、遊撃手がカブスのハビアー・バエズ(Javier Baez)(43.3パーセント)、となった。

 コントレラスは2年連続でオールスターゲームの先発捕手に選出され、カブスでは1936年と37年のギャビー・ハートネット(Gabby Hartnett)氏以来の快挙を果たした。

 一方、ア・リーグの内野手は、捕手がニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)のゲーリー・サンチェス(Gary Sanchez)(47.1パーセント)、一塁手がインディアンスのカルロス・サンタナ(Carlos Santana)(49.2パーセント)、二塁手がヤンキースのDJ・ルメイユ(D.J. LeMahieu)(38.0パーセント)、三塁手がヒューストン・アストロズ(Houston Astros)のアレックス・ブレグマン(Alex Bregman)(49.1パーセント)、遊撃手がミネソタ・ツインズ(Minnesota Twins)のホルヘ・ポランコ(Jorge Polanco)(42.0パーセント)が先発に名を連ねた。

 中でもインディアンスの選手としては1999年のジム・トーミ(Jim Thome)氏以来の先発出場となるサンタナは、ポランコとともに今回が初のオールスター選出となった。

 ア・リーグのみに適用される指名打者(DH)では、テキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)のハンター・ペンス(Hunter Pence)が選ばれた。

 接戦となった外野手は、両リーグを通じて最多得票を獲得したロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)のマイク・トラウト(Mike Trout)が得票率25.5パーセントでトップ選出。続いてアストロズのジョージ・スプリンガー(George Springer)が同15.7パーセントで2位、チームメートのマイケル・ブラントリー(Michael Brantley)が同10.8パーセントで3位に入り、ヤンキースのアーロン・ジャッジ(Aaron Judge)(9.9パーセント)を僅差で抑えた。(c)AFP