【6月28日 AFP】交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブック(Facebook)は27日、新たに設置される監視委員会のメンバー40人を近々選任すると発表した。監視委員会は不適切なコンテンツに関する取り組みや決定を行い、政府やフェイスブックからは独立した組織になるという。

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 フェイスブックは監視委員会のメンバー選任に関する報告書を公表。物議を醸すコメントや画像を許容、もしくは削除するのかというデリケートな問題にどう対処するかについて、同社は半年以上にわたって88か国で協議を重ねてきた。

 監視委員会設置は、フェイスブックにとって適切なコンテンツとは何なのかという難しい決断をする「最高裁判所」のような機関の創設を同社のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)が指示したことに基づくもの。

 フェイスブックでガバナンスおよび海外業務の責任者を務めるブレント・ハリス(Brent Harris)氏は委員会について、「フェイスブックとインスタグラム(Instagram)の多くの利用者と同じような多様性を、人々は委員会に求めている」「メンバーは異なる経歴や分野、さまざまな立場出身の専門家であるべきで、全員がグローバルコミュニティーの利益代表を務められなければならない」と指摘している。

 フェイスブックによると現在、監視委員会のメンバー選考が進行中だという。

 ハリス氏は、「すでに知られた専門家だけでなく、われわれが幅広い層に目を向けていることは強調したい。フェイスブックが初期メンバー数人を選び、そのメンバーが残りの人選に協力する」と明らかにした。

 フェイスブックによると監視委員会はもっぱら不適切コンテンツに取り組み、アルゴリズムによるフィードのランク付けや人工知能(AI)といった問題には関わらない。(c)AFP