普段私たちは食事をとる。それは自由に食品を組み合わせ調理し、自分の好きなものや、栄養バランスを考えて作る。これは先進国では当たり前だろう。だが貧しい人たちが、今どのようにして食事を作り、または配られ、どのような栄養バランスで提供されているか、深く知ることがないのだ。いくらボランティアで食事を提供しても、栄養はあるのか、貧しい人たちは楽しく食事をできているのだろうか。本来食事とは楽しむものであり、我々は無意識にそれを行っている。この写真のようにきれいな盛り付けや彩、それらも食事につながるのだ。だが飢餓を抱える人たちが食事をしているそれに、そのようなものなどあるのか、ただ配膳皿に雑に盛られた不自由な食事をさせているだけではないか。もし飢餓を根本的になくすのであれば、ただボランティアで配るだけではなく、本質的な食事の楽しさを貧しい人にも分け与えていかなければならない。(ペンネーム:K.R.)

[東京電機大学]