親との食事を苦痛に思ったことのない子供は世界中に何人いるのだろうか。実家で不動産会社へのメールを打ちながらこの少女のように一人食事をしているとそう思う。
価値観の相違、反抗期、子供を思っているからこそ、などの言葉では説明がつかない環境で私は育った。今では人生の分岐点を経て自分なりの家庭でのやり過ごし方を身につけることができた。実家を出るために貯金をしていた頃の私は親との食事を避けるために、友人と出かけると嘘をついて最低限の食事しか摂らずに図書館で本を読んでいた。
わかりやすく肉体的な虐待を受けていない、あるいは18歳以上の被扶養者は周りに相談できずに家庭内で孤立しやすい。もしも親が食事を与えなかったら、アルバイトも許されない環境であったら、それは一種の飢餓と言えるだろう。このような子供を対象に、朝から晩まで土日も利用可能な安価に食事が可能な施設があれば救われる子供が沢山いるのではないだろうか。(ペンネーム:M.N.)

[東京電機大学]