男の大人たちがこんな今にも崩れそうな場所で自分や家族、友人仲間の為に歌を歌っている。この人たちの背中にどれだけの命がのしかかっておりその思い、重いを受け一所懸命、それこそこの身が裂けんとするまでに叫んでいるのかと思うと笑ってしまう。もし彼らがそうやって一日一日を生き延びているのだとしたら我々は一体なんなのだ。安定した生活、安定した食事を保証され育てられ後に社会で働かされる。しかもムカつくことにそれを当たり前だと思っている。思っていた。滑稽だ。養豚場の豚どもとなんら変わりない泥まみれのクソッタレだ。同じ泥でも彼らのように今この時を輝けるなら、我々も少しはましな存在になれるのかもしれない。そう思ったためこの写真を選んだ。(ペンネーム:ソメイヨシノ)

[日大東北高校]