我々日本人には、もうたくさんすぎるほどに恵まれている水がある。それは日本が島国だという理由もあるが、何故他国にとって多すぎるくらいに日本人は活用している。逆に言えば、その恵まれた水を定期的に飢餓国に受け渡してきて欲しいくらいに貧民は願っているはず。そしてこの写真は、飢餓に苦しむ人々に起こり得る最大の特徴をはっきりと表している。それが「枯渇」や「空腹」によるもので、かつ食らってきた食料の中でも特に不衛生なものも混ざって生きているとは深く知らずに私達がその痩せた姿を見て何も思わないことに同じ人間としての悔やみと経済的進歩による自然差別化に対するどうもできない怒りを感じたから、この写真を選んだ。(ペンネーム:basara)

[日本大学東北高等学校]