【6月27日 AFP】エジプトサッカー協会(EFA)は26日、セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)を行った疑いで、アフリカネーションズカップ(2019 The Africa Cup of Nations)に出場している同国代表のMFアムル・ワルダ(Amr Warda)をチームから追放したと発表した。

 同連盟は、公式サイト上で公開した発表文に「技術委員会や管理部と話し合った結果、アムル・ワルダは代表チームを追放されることになった。この決定は、規律を守り、チームが集中するためのもの」と記した。

 セクシュアルハラスメント疑惑については、ワルダが放ったとされるみだらな言葉の証拠として複数の女性がソーシャルメディア上にスクリーンショットを投稿し、今週に入って表面化した。

 また、あるユーザーはワルダが体の一部を露出しているように見える映像を投稿しており、今回の発表はこの動画がアップロードされてから数時間後に下された。AFPはこの短い動画の信ぴょう性について確証は取れていない。

 エジプト代表のマネジャーは、AFPに「彼はすでにチームを離れた。われわれには今夜、集中しなければならない試合がある」とだけ話し、これ以上の詳細は明かさなかった。

 ワルダは2017年、ポルトガル1部リーグのフェイレンセ(CD Feirense)でチームメート2人の妻に性的嫌がらせをしたとして、わずか3日で契約を打ち切られた。その後はギリシャ1部リーグのPAOK FCに活躍の場を移し、今シーズンはローン移籍でアトロミトス(Atromitos)に渡っていた。

 アフリカネーションズカップ開催が今回で5回目のエジプトは、ワルダも途中出場した大会初戦ではジンバブエを1-0で下した。また、この日行われたコンゴ民主共和国戦も2-0で勝利している。(c)AFP