【6月27日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は26日、スイス・ローザンヌ(Lausanne)で総会を行い、東京五輪の開催を前に、国際ボクシング協会(AIBA)の競技団体としての資格停止を満場一致で承認した。

 組織運営に深刻な問題を抱えている疑いがあったAIBAをめぐり、長期にわたって調査を実施していたIOCは今年5月、来年の東京五輪でAIBAから競技団体としての資格を剥奪する提案をまとめており、この日の総会で認められた。

 五輪での競技運営の資格を剥奪されたのはAIBAが初めてで、IOCは今後、その代わりとして五輪のボクシング競技を統括することになる。

 また、東京五輪におけるボクシング競技の予選は四つの地域に分けて行われ、アフリカ予選はセネガル・ダカールで、欧州予選は英国・ロンドンで、アジア・オセアニア予選は中国で、米大陸予選はアルゼンチン・ブエノスアイレスで来年1月から3月の終わりにかけて行われ、世界最終予選が5月に東京で開催される。

 IOCはすでに、国際体操連盟(FIG)の渡辺守成(Morinari Watanabe)会長が率いる特別作業部会を発足し、東京五輪の予選と本選の運営を任せることにしている。(c)AFP