【6月28日 Xinhua News】「三国志」の英雄、曹操(Cao Cao)が漢の丞相(じょうしょう)として政務を執ったとされる場所が、河南省(Henan)許昌市(Xuchang)に「曹丞相府」として復元されている。三国時代の曹魏(Cao Wei)の覇業の礎となった屯田制や求賢令もこの地で生まれたとされる。史料によると、曹操は建安年間(196年~220年)、後漢の献帝を自らの本拠の許昌に迎え、河北平定後には丞相に任ぜられ、天子の威光をもって諸侯に命令を発した。臣下として最高の恩恵「九錫(きゅうしゃく)」を与えられ、魏王に封じられた。

 曹丞相府は市内魏武帝広場の東側に位置し、府門や求賢堂、議事堂、蔵兵洞など漢代の建築様式を模した復元建築群からなる。同市の三国文化観光地の重要な構成部分となっている。(c)Xinhua News/AFPBB News