【6月26日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は26日、大阪で28日に開幕する20か国・地域(G20)首脳会議に先駆けて来日し、安倍晋三(Shinzo Abe)首相との会談に臨んだ。

 日産自動車(Nissan Motor)のカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)前会長が逮捕されたことを受け、日仏関係はここ数か月、試練に立たされてきた。だが両首脳は今回の会談で、2国間の強固な関係を再確認した。

 G20の中心議題は米中貿易戦争になるとみられているが、気候変動の面でも白熱した議論が予想される。

 マクロン大統領は安倍首相との会談に先だって行われた在日仏人らとの会合で、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定(Paris Agreement)」に触れ、「もしパリ協定について議論しないなら、また、もしG20の間で合意点を見いだすために野心的な気候変動対策目標を維持できないのなら、フランス抜きでやってもらう」と明言した。

 マクロン氏は27日には、天皇陛下と会見。その後ブリジット(Brigitte Macron)夫人と共に京都に立ち寄った後、大阪へ向かうことになっている。(c)AFP