世界には、いまだに安全な水さえ飲めず、亡くなっていく人間がいる。日本では蛇口をひねれば水が水道から出てくることが当たり前だが、その当たり前は世界では通用しない。多くのアフリカの国では、1日に米ドルで1.25ドル以下で暮らす人が大半を占めていて、5歳になるまでの間に亡くなる子どもの数は3秒に1人のペースである。理由は様々であれ、多くは食べるものが得られなかったり、医療施設が整っていない他に安全な水が飲めないことがある。なぜ、アフリカの子どもたちは安全な水が飲めずに亡くならなければならないのか。私たちは、事故や重篤な病気にかからない限り人生を全うすることができる。だが、彼らは全うするだけでなく、今この瞬間を生きるだけで精一杯なのである。それならば、私たちが彼らをサポートするべきなのではないか。せめて、安全な水だけでも保証される環境に住めるよう、経済的に余裕のある人間が手を差し伸べなければならないと私は考える。

[亜細亜大学 田中 愛梨]