【6月26日 AFP】米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は25日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が国家安全保障上の理由で禁止した中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ、Huawei)への部品販売を米テクノロジー企業が続けていると報じた。

 同紙は複数の匿名筋の話として、複数の小型集積回路メーカーを含む米企業が、国外で製造された商品を売ることで制裁を回避し、販売を継続する方法を見いだしていると伝えた。記事によると、国外の米国系企業の製品は禁止の対象外と見なされている。

 米商務省はこの報道についてコメントしていない。

 トランプ政権は先月、米政府の許可なく米国製部品を受け取ることが禁止される事業体の一覧「エンティティーリスト(Entity List)」にファーウェイを追加している。

 米業界団体「半導体工業会(SIA)」のジョン・ニューファー(John Neuffer)会長は先週、同団体の会員企業は「厳格な法令順守に取り組んでいる」と表明。

 その一方、規制の影響は「具体的な製品やサプライチェーン(調達・供給網)によって企業ごとに違いがあり、事業実施と法令順守をどうするのが最適なのかは各社が検討しなければならない」と述べていた。(c)AFP