【6月26日 AFP】サッカーAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2019)は25日、決勝トーナメント1回戦第2戦が各地で行われ、前年王者の鹿島アントラーズ(Kashima Antlers)はアウェーでサンフレッチェ広島(Sanfrecce Hiroshima)に2-3で敗れたが、2戦合計スコア3-3のアウェーゴール差で準々決勝進出を決めた。

 前週に行われた第1戦を1-0で制していた鹿島はこの日、プレッシャーをかけられ続け劣勢の状態だったが、33分に土居聖真(Shoma Doi)がゴールを決め先制に成功した。

 それでも、広島は66分にパトリック(Anderson Patric Aguiar Oliveira)が同点弾を挙げると、佐々木翔(Sho Sasaki)にもゴールが生まれて2-1とリードし望みをつないだ。しかし、ペナルティーエリアを飛び出した広島のGK中林洋次(Hirotsugu Nakabayashi)がセンターサークルの近くで土居を倒し、不必要な退場となった。

 すると鹿島は試合終了間際、3点目を狙って前がかりになっていた広島の隙を突き、土居が距離のあるところからがら空きになったゴールにシュートを流し込んだ。結局、後半アディショナルタイムにパトリックにPKを決められた鹿島は2-3で敗れたが、アウェーゴール差で勝ち上がりを決め、3度目となる8強入りを果たした。

 また、2度の大会制覇を誇る広州恒大(Guangzhou Evergrande FC、中国)はアウェーで山東魯能(Shandong Luneng、中国)に1-2で敗れ、試合は2戦合計スコア3-3で延長戦に突入。両チームが1点ずつを加え同4-4で120分を終えるとPK戦に入り、これを6-5で制した広州が準々決勝に駒を進めた。

 広州はブラジル代表MFのパウリーニョ(Jose Paulo Bezerra Maciel Junior 'Paulinho')が2ゴールを挙げるなどし、PK戦では鐘義浩(Yihao Zhong、チョン・イーハオ) が勝利を決めるキックを成功させた。(c)AFP