【6月26日 AFP】イタリアの画家カラバッジョ(Caravaggio)の「失われた傑作」とされ、フランスで競売にかけられることになっていた絵画が、競売2日前に売却されたことが分かった。

 この絵画は『ホロフェルネスの首を斬るユディト(Judith and Holofernes)』で、フランス南西部トゥールーズ(Toulouse)の住宅屋根裏にあった古いマットレスの下から見つかった。競売会社が25日に明らかにしたところによると、購入したのは外国人の収集家だった。

 絵画をカラバッジョ作品と認定した専門家のエリック・テュルカン(Eric Turquin)氏によれば、同作には1億~1億5000万ユーロ(約120億~180億円)の価値があるとされる。

 競売人のマルク・ラバルブ(Marc Labarbe)氏は、購入希望者が「主要美術館に近い収集家」であったことから、所有者が売却を受け入れたと説明。秘密保持契約を理由に、買い手の氏名や売却額は明かせないと述べた。(c)AFP