【6月26日 Xinhua News】中国湖南省(Hunan)の長沙(Changsha)税関は24日、このほど同税関に属する長沙郵便局税関が日本から発送された郵便物の中から植物の鉢植えを4回、計5株押収したと発表した。鑑定の結果、これらの植物はユキノシタ科のアジサイであることを確認し、根のある土の部分では昆虫が活動した痕跡が見つかった。同税関はこれらの植物を差し押さえ、検査のためサンプルを実験室に送った。

 長沙郵便局税関監督管理科の梁棟(Liang Dong)科長は、押収した植物はそれぞれ6月8、10、17日に相次いで到着、すべて日本から湖南省衡陽(Hengyang)市に向けて発送されたものだったと述べた。うち3つの郵便物は送り主と受け取りの住所が同じだったことから、同一人物による行為だと推測している。

 税関によると、植物の苗や土壌を中国国内に郵送することは、外来生物の侵入の可能性があるだけでなく、植物に危害を及ぼす有害生物や伝染病を広める危険性があるという。

 長沙税関はすでに警戒情報を発表し、省内の各旅客・郵便物通関地の税関に対し、日本から中国に持ち込まれる土が付着した植物に特に警戒するよう求めた。(c)Xinhua News/AFPBB News