【6月25日 東方新報】中国人民解放(People's Liberation Army)軍香港駐屯部隊は、今月29日から7月1日にかけ、香港の石崗、新囲、昂船洲の3軍営を一般開放すると発表した。入場券は3万枚発行される。

 29日、30日は香港の一般市民向け、1日は香港の若者や学生に向けて開放する。国旗掲揚式典や軍楽隊の演奏、格闘術や銃剣術のパフォーマンス、後方部隊の装備の展示などのほか、「戦場での救急体験」や「対戦形式の模擬射撃体験」もある。昂船洲の軍営地では陸海空軍の装備も展示する。23日朝から軍営地など各地で入場券を配布している。

 軍営地の公開は恒例行事で、これまで20回以上行われた。人気のイベントになっており、入場券は配布されてから数時間でなくなるほどだ。

 香港ではいま、中国本土への容疑者の引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」をめぐり、緊張が続いている。軍営地の一般開放を通じて、香港市民と当局が溝を埋め、一体感を強める機会になることが期待されている。

 人民解放軍駐香港部隊は約6000人の陸軍と艦艇大隊、航空兵団で構成され、指揮権は北京の中央軍事委員会にある。駐留経費は中央政府が負担、香港行政長官は必要時に中央政府の国務院を通じて、出動を要請できる。(c)東方新報/AFPBB News