【6月25日AFP】ウルグアイで身柄を拘束され、本国送還が決まっていたイタリアマフィア「ヌドランゲタ(Ndrangheta)」の幹部、ロッコ・モラビト(Rocco Morabito)容疑者(52)が23日夜、首都モンテビデオの拘置所から脱走した。ウルグアイ内務省が24日、明らかにした。

 内務省によると、モラビト容疑者は他の被収容者3人と共に「屋根の穴を通って脱走」し、付近の民家で強盗に及んだ。

「コカイン王」の異名を持つモラビト容疑者は、イタリア最重要手配犯の一人として23年間にわたり逃亡生活を続けた末、2017年にモンテビデオ中心部のホテルで逮捕された。内務省の発表によると、「国際麻薬取引」の容疑で本国への送還が決まっていた。

 イタリアのマッテオ・サルビーニ(Matteo Salvini)副首相兼内相は、モラビト容疑者の脱走は深刻な事態であり「当惑」するものだとして、憤りを表明した。(c)AFP