【6月24日 AFP】(更新、写真追加)カンボジア南西部シアヌークビル(Sihanoukville)で、建設中のビルが崩壊した事故で、発生から2日以上が経過した24日、がれきの中から生存者2人が救出された。この事故では、少なくとも28人が死亡している。

 さらなる生存者発見の希望は消えつつあったものの、男性2人が重なり合うがれきの中から救出され、救助隊員らによって搬送された。

 中国企業が所有する7階建ての建物は22日未明に倒壊。当時、多数の作業員が工事中の建物内部で寝ていたという。

 24日未明にはフン・セン(Hun Sen)同国首相が現場を視察。この2人の救助活動を見守り、搬送される前に救急車両に乗り込んで2人と対面した。

 険しい表情で現場を視察した同首相は、この町のすべての建設現場を検査するよう命じた。

 事故と関連し、中国人3人と地主のカンボジア人1人が事情聴取のため拘束されている。

 当局は24日、死者数を25人と発表したものの、その直後にAFPの記者が、さらに3人の遺体が収容されるのを目撃。死者数は計28人となった。

 シアヌークビルは中国からの資金が流れ込んで開発ブームに沸いており、乱立するカジノ店を目当てに急増する中国人観光客に向けて、マンションやホテルが続々と建設されている。(c)AFP/Suy SE