私は、以前、世界の貧困問題について考える機会があった際に、中央アフリカ共和国の想像を絶する現状を知り、衝撃を受けた。世界の飢餓状況を示すハンガーマップでは、栄養不足の人口の割合が、35%以上と非常に高く、栄養失調に苦しむ子供の数は凄まじいものであった。手足ががりがりに痩せているにも関わらず、お腹は膨れ上がるという異様な身体の子どもたちの姿が忘れられない。そんな中央アフリカ共和国の〝いま〟を知ったからこそ、この写真を一目見ると、改めて感じることがあった。栄養不足に悩まされている子どもをもつ親の気持ちは、一体どういうものなのかということだ。食べさせてあげたくても、食べさせてあげることができない現実にやるせない気持ちを抱いているかもしれない。小児科に連れて行くことしかできない自分に無力さを感じているかもしれない。この母親の心からの願いが、世界中の人たちの願いへと大きくなりますように。(ペンネーム:lapis lazuli)


[日本大学東北高等学校 2年]